生命保険の「罠」 レビュー

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感想

本書は、私が保険の営業をかけられた時に、

  • 提案された保険が自分に必要なのか
  • そもそもなぜ保険が必要なのか

等を理解しなければならない、と思って買った本だ。

本書は著者は保険営業の仕事経験から、

  • 保険業界の腐った内部事情
  • プロの保険営業者はどんな保険に入っているのか
  • 不必要な保険を客に買わせるための詐術
  • 保険加入に対する意思決定方法
  • 基本的に、営業をかけられるような商品は、売る側が得で買う側には旨味がない

等についての内容が書かれている。私は本書を通して、今後の人生において、適切な保険に加入できる知識を得ることができた。

保険営業者は、「あなたはどんな保険に入っているのですか」、という質問を恐れている、という話が一番面白かった。

学生から社会人になると、保険の営業をかけられるようになる。私の職場は女性が少ない。昼休みの時に生保レディーによく声を掛けられたものだ。「退社後にお茶しながら話を聴いてください」、と女の子に言われて悪い気はしなかった。

生命保険は人生で2番目に大きい買い物らしい(所説ある)。そんな重大な買い物に対して、女の子とお茶できる、というフザけた理由がきっかけで、何となく生命保険に加入する人のなんと多いことか!

保険や金融について熟知していないであろう、若い女性の営業の方から、何となく人生のリスクを説明され、皆さんも加入している、という説明をされる。それは完全に営業トークであり、適切な判断をするためには、利害関係に中立で、保険に詳しい人に相談したり、自分で勉強する必要がある。

基本的に、独身者に生命保険は必要ないし、公的保険でカバーできる範囲を見極めたうえで、自分の持つリスクに応じた保険を選ぶ必要がある。営業トークに惑わされず、適切な判断で保険に入るべきだ。そのために本書はとても有用だった。

著者

後田 亨

生命保険の「罠」 (講談社 α新書)

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