UNIXという考え方 レビュー

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所感

本サイトのコンセプトの元になった本。

昔、アメリカの研究室でおもちゃとして扱われていたUNIXが現在、第一線で活躍している。その理由はUNIXは単なるOSを超えた優れた考え方だからだ。 UNIXについての記事は、コマンドやオプション等の表面的な技術に関するものが多い。そんな中、本書ではより普遍的な考え方に焦点を絞っている。

UNIX以外の他に代表的なOSとしては、WindowsやMacOS, iOS等がある。 それぞれのOSには以下のようなコンセプトがある。

  • ビジュアルを重視するMac
  • ユーザーが迷わないように強力かつ少数の選択肢を提供するWindows
  • 使い方が分からないヤツは知らん、という不親切なUNIX

本書はその考え方を9個の定理としてまとめた本だ。最重要なものは第一の定理,スモール・イズ・ビューティフルだ。 それらの定理は5つに分類されるが、全ての根幹にはスモール・イズ・ビューティフルがある。それは特定の目的を達成すること以外は全て捨てることだ。ここがUNIXが不親切である理由の肝だ。通常、いろいろ便利な機能を詰め込みたくなるものだ。しかし、そこをグッと堪えると、素敵な魔法が宿る。

本書の教えは半端ではない。コーディングの分割統治に関する方針、アジャイル開発やオブジェクト指向の原型となるような話、windowsがダメな理由、プログラムの実行効率よりも大切なもの、…。本書を読めば、プログラミングについては勿論のこと、それ以外に対しても有用な考え方を身に着けることができる。作家やアーティストなどのクリエイターにも応用できる普遍的な内容であり、恋愛にも適用できるようだ(驚)。
本書はページ数が150くらいとかなり少ない分量だ。これだけの内容を簡潔にまとめるのはかなり困難な仕事だったろうと想像する。 ページ数といい、簡潔な記述といい、UNIXの考え方を体現したような書籍だった。

著者

Mike Gancarz

芳尾 桂 [監訳]

UNIXという考え方―その設計思想と哲学

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レビュー
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