所感
2018年に朝日新聞で紹介され、大きな反響を呼んだ本書には、サラリーマンが節税どころではなく、無税で生きていくための方法が記されている。もちろん合法で。
著者は37年間のサラリーマン生活で約900万円を無税生活によって手に入れたようだ。着目すべきはそのコスパである。年に1度小1時間を使うだけで、約20万円の税金の還付を著者は受け続けてきたようだ(時給20万円!)。
手順はとても簡単で以下の3ステップを行うのみらしい。
- 副業でサラリーマン兼自営業者になる
- 税務署に開業届を提出(初回のみの作業)
- サラリーマンの給与所得と副業による赤字を合算し、所得0にして、確定申告
ポイントと注意点は以下だ。
- 初めての難しそうな手続きだが、役人に相談しながらやれば簡単
- 副業は本人の認識次第で事業とみなせる(稼げていなくてもよい)
- 副業で赤字が作れるのは、家賃や生活インフラ費の合計の半額が副業の経費にできるから
- 会社にバレる可能性はなくせない
著者が無税の人になれたきっかけは、とある週刊誌で無税の方法を読んだからだ。他にもその記事を読んだ人は多いが、それを実践に移す者は限られる。その知識を得てから、実践するか否か。問題はそこだけだ、と本書でも強調されていた。
読書で得られる知識はすぐに実践できることばかりではないが、本書は実践的で即効性がある。ページ数も100前後で、2時間もあれば読めるあっさりとした内容であり、とてもコスパが良い本だった。
私はブログという広告事業を既に持っていて、副業OKの会社に転職予定である。なので、今年度末は上記を実践してみようと思った。
著者
只野 範男
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