所感
優秀なエンジニアが選ぶ、影響を受けた本ベスト56冊のラインナップはほぼプログラミングに関するものだが、本書は例外的に人工知能を扱っている。
私は数値シミュレーション関連の業務を行ってきたが、急遽、AI関連の研究開発を行うことになった。人工知能のデファクトスタンダードであるプログラミング言語Pythonについては少し勉強していたが、その他についての予備知識は皆無だったため、勉強が急務となった。
そこで、本書を読み、人工知能の外観を押さえることができた。数式も出てこないので、楽に読み進められるし、とても面白かった。以下のようなことを知ることができた。
人工知能が辿ってきた歴史、今までAIで2回のブームがあったこと、それぞれで限界が見えてブームが終わったこと、今3回目のAIブームであること、今まであったAIの限界をディープラーニングが打ち破る可能性があること、シンギュラリティは起こりそうにないこと…
同僚に本書を勧めたら、めっちゃ面白かったと絶賛していた。
今後、人工知能が社会のインフラとなることは避けられない。本書で人工知能についての教養を深めること、外観を得て、未来を予想できるようになることはとても価値があると思う。
著者
松尾 豊
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