所感
本著者の作品では、社会の構造を論じた上でフリーエージェント(個人事業主)になるべきだと主張するものが多数ある。その中でも本書は、その具体的方法にフォーカスした実用書である。
本書はフリーエージェントを法人化した「マイクロ法人」の優位性を教えてくれる。サラリーマン(特に若者)がいかに搾取され、中小企業経営者(マイクロ法人を含む)という「社会的弱者」がいかに優遇されているかを思い知らされた。
本書で扱うテーマは以下のものが主だ
- 法人とは何か
- 会社の分類(株式会社、有限会社、合同会社 etc.)
- 会計の基礎
- 税と社会保険”税”
- ファイナンス
テーマの核心をつく実例を述べた後に、本題に入っていく形式で各章が構成されている。実例の記述を追うのが、歴史の教科書を読むくらいキツいが、本題の理解を深める上で重要だった。
私のような政治経済の知識が浅い者には重い内容だったが、あとがきに「これでも、基礎中の基礎に内容を絞った」という旨の記述があり、眩暈がした。
著者
橘玲
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