はじめての一歩を踏み出そう レビュー

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所感

本書は自営業、延いては個人の限界を説き、その限界をシステムによって突破することを説いている。詳細な具体例があり、個人事業の失敗を追体験できる良書だ。本書を読むことで以下を理解できる。

  1. なぜ自営業が10年間で96%廃業するのか
  2. 個人の限界
  3. 企業の3つの段階
  4. システムによる業務の属人性(自分への依存性)の排除
  5. 会社とは仕事を責任により細分化し、属人性を排除するシステムである
  6. 改善・数値化・マニュアル化
  7. 戦略的視点と戦術的視点

起業に関する本だが、他人と協力して働くサラリーマンにも示唆に富む内容だった。また、5.はプログラムの設計にも生かせる考え方であり、オブジェクト指向の責務についてより理解を深めることができた。

会社とはある目的を達成するためのシステムであり、細分化・マニュアル化された業務からは属人性が排除されている。故に、その業務は誰でもこなすことができるシンプルなものになる。

システムを構築する側(上流、戦略)の仕事は付加価値が高く、価値の高いスキルを身に着けるのに有利だということが理解できた。また、システムの従事者(下流、戦術)であっても、カイゼンをいかに考えるか、というクリエイティブな面があることも理解できた。

著者

マイケル・E・ガーバー

原田 喜浩(訳)

はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術

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