アジャイルサムライ レビュー

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所感

プログラマー向けの本ランキングのうちの1つが本書だ。

本書を読んでもアジャイル開発は身に着けられない。アジャイル開発を構成する技術1つ1つでそれぞれ1冊の本になるぐらい内容がヘビーだからだ。だからこそ、アジャイル開発の全体像が手軽に見渡せる本書はありがたかった。プログラミングを学んでいく上での道標になった。

マスター・センセイ(侍)に弟子が鍛えられながら、アジャイル開発の階段を上っていく形でストーリーが進行していく。マスター・センセイは「さもなくば、命をおとすことになる。」だの、「久しぶりだな、我が弟子よ。まだ生きておるようで何よりだ。」だの、弟子(読者)の身を案じながら指導してくれるぞw。

印象的だった内容は本書の初っ端からアジャイル開発の厳しい部分について述べていた点だ。アジャイル開発では毎週顧客に成果(ドキュメントではなく、動くシステム)を届けることを目指す。そのため、プロジェクトの進捗が明瞭に見えてしまい、隠し事ができない。伝統的なウォーターフォールな開発ならば、奇跡のマネージメント(サービス残業、テストをサボる etc.)という死屍累々を超えて、帳尻合わせが可能な場合もある。だが、それは不適切だし、アジャイルになりたい、アジャイルでありたいと思わせてくれた。

ふざけた棒人間や面白いコメントの吹き出し、マスター・センセイの渋い絵、軽妙な語り口でとても楽しく読めた。そんな感じで絵が多い上にページ数も300くらいで、サクっと読めた。

著者

Jonathan Rasmusson

訳 近藤 修平、 角掛 拓未

アジャイルサムライ-達人開発者への道-

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